親記事 引用 |
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先週、先々週の週末は池袋に通い詰め、サンシャイン劇場と駅、ホテルの間をずいぶんと 往復しましたが、今週末は久しぶりに家でまったりとしています。 2週間続けての遠征はいろいろと疲れもしましたが、その何倍、いや何百倍もの充実感に 満たされた素晴らしいものでした。
劇団ゲキハロ第2回公演『寝る子はキュート』。 全13公演のうち、初日と土日に行われた計9公演を見ましたが、 最後の最後まで決して飽きることなく楽しめました。 平日の4公演だけ見ることができなかったわけですが、 もしも東京に住んでいたらそれらを含めた全公演を見ていただろうと思います。
「メンバーが年齢相応で等身大の無理のない役を演じる現代劇」というのがまずよかった。 感情移入しやすいし、いつもはステージ衣装の彼女たちを見ることがほとんどなので、 普通の女の子が着る普通の服を着た彼女たちがとても新鮮に見えました。 そして、季節感の溢れるストーリー。 夏っていいなあって、もうそれだけでも感傷的になってしまいそうな物語でした。 若くして死んでしまった少女の幽霊と、大人になってしまった当時の少年たちの再会。 その再会を引き起こし、立ち会った、今を生きている少女たちが、 このひと夏の体験で生きていることの素晴らしさを学ぶ。 そして、その感動の再会シーンでは往年の夏のヒット曲が歌われるのですが、 このあたりの流れは鳥肌モノです。 会場も一気にヒートアップしますが、単なるコンサートのノリではなく、 あくまで物語の一場面だということを理解したうえでの盛り上がりなんです。 楽しいけど切ないという・・・・・このシーンの演出は大成功だったと思います。 「私がオバさんになっても」がこんなにいい曲だったとは初めて気づきました(笑
感動だけではなく、もちろん笑いもふんだんにあります。 かつての少年たち、つまり今のオッサンたちが実にうまくメンバーと絡んでいるんです。 オッサンと℃-uteのメンバーの相性もピッタリだったと思います。 再会のシーンではノスタルジックな気持ちにもさせられるし、 オッサンたちの活躍も自分を含めたオッサンヲタが楽しめた原因でしょう(笑 もちろん役者さんたちの力量と、優れた脚本、演出の賜物に違いありません。
13公演とそれほど公演数が多いわけでもないので、中だるみもなく最後までしっかりと した舞台になっていたと思います。 ただ、千秋楽が近くなってくるとやっぱりメンバーたちにもいろいろな感情が沸いてくる みたいですね。
最終日前日の夜公演では舞美がクライマックスのシーンでマジ泣きしました。 それまでのそのシーンではしんみりとはしても泣くことはなかったのですが、 その時はアレッ?て思ったら目を真っ赤にして涙声になっちゃって。
そして、最終日の昼公演では今度は愛理がマジ泣き。 愛理にとって最大の見せ場があるのですが、そこは前日に舞美が泣いたシーンの直前で、 舞美はこの愛理のセリフを受けて泣いてしまったわけなんです。 それほど熱くて感動的なセリフを言う場面であり、愛理が泣くとすればここだろうと 思って予感もしていたので、11列目から双眼鏡で愛理のことをずっと見ていたら、 愛理の声が震え始め、そして目から涙がツーーーッと頬を伝っていくのが見えました。
続く千秋楽でも愛理は同じ場面で涙を見せました。 2列目のど真ん中で見ていたので今度は肉眼で見えました。 この時は目からこぼれた涙が勢いよく舞台にまで落ちていきました。
千秋楽はさすがに皆泣いてしまいましたね。 最初に泣き始めたのは栞菜でした。 続いてなっきぃ、そして愛理。 物語終了後のソロコーナー(公演ごとにメンバーのひとりが選ばれ「私がオバさんになっても」 を歌う)では舞美が。 劇中で必ず同じ曲をソロで歌う舞美はこれまで劇後のソロを歌うことがなく、 本人も自分が歌うことはないと思っていたみたいですが、舞美本人にだけ知らせずに 最後は舞美でということで他のメンバー皆が彼女を指名したんです。 驚きと、メンバー皆のリーダーを立てようとする気持ちに感動した舞美はすぐに大粒の涙を 流しました。 いい場面だったし、ほんとにきれいな涙でした。 リーダー冥利に尽きる、舞美の嬉しい気持ちがほんとによく伝わってきました。
梅さん、ちさとは劇中に泣いていたかどうかはあまりよく覚えてないのですが、 最後の挨拶のところでは泣いていましたね。 マイマイはメンバーでいちばん最後まで泣いてなかったようですが、最後の最後になって 泣いていました。
ほんとにいい舞台だったと思います。 夢のような2週間でした。 ℃-uteの本業はコンサート(歌)だけど、個人的にはこれまでの℃-uteの活動の中で いちばん楽しめました(笑 また演劇やミュージカルをやる機会は必ずあるでしょうが、果たしてもうこれ以上の ものはできないのではと心配になってしまうほどです(笑
10、8、1、19、5、5、4、11、2。 自分が見た9公演の座席(列)。 1公演だけ最前センターで見ることができたのですが、演劇やミュージカルでは 不思議と最前に縁があるのがありがたいことです。 千秋楽も2列目センターで見ることができたのですが、最後は自分も思い残すことなく 終わりたかったので、ほんとによかったです。
劇団ゲキハロ第2回公演『寝る子はキュート』、 そして愛理の本物の涙は一生忘れません。
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